ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

グレングラッサ 1972 39年 THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY “21.27”

グレングラッサ GLENGRASSAUGH 1972 39yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY "21.27" 46.7% one of 246 bottles, Refill Bourbon Hogshead

重厚な長熟グラッサでした。

 GLENGRASSAUGH 1972 39yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY "21.27"

グレングラッサ GLENGRASSAUGH 1972 39yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY "21.27" 46.7%
one of 246 bottles, Refill Bourbon Hogshead

香りは重く強い、焼きリンゴ、ビターチョコレートがけのオレンジ、シナモン、キャラメリゼしたナッツ、アメリカンコーヒー、バター系のオイル、煮詰まった紅茶、強いウッディネス、飲むと芳醇に広がる、暖炉の暖かさ、やや粘性のあるテクスチャー、シナモン、焼きリンゴの濃い甘味、強めのウッディネス、淡くカツオ節、やや草っぼいエグ味はあるが渋味はキツくない、長めの余韻。

【Good/Very Good】

SMWSから21番=グレングラッサの1972,39年熟成の長熟です。

70年代前半蒸留で長熟のグラッサというと,最近の傾向だとオフィシャルのエステリーで華やかでトロピカルも感じるタイプを予想してしまいますが,このボトルは全く違うタイプでした。

のっけから重さのある香りで,焼きりんごなどの加熱した果実やチョコレート,キャラメルやコーヒーといった,どちらかというとバーボンカスクよりシェリーカスクで感じがちな要素が多く感じられました。煮詰まった紅茶やコーヒー,強いウッディネスなど,ちょっとタンニン系の渋味が強そうな印象でした。

飲んでみるとやはり濃縮感や粘性のある暖かい印象で,香り同様に加熱したフルーツやその甘味があり,グラッサらしいと言えるかどうかは微妙なところですが草っぽいエグ味も感じました。
ウッディネスは強いですが苦味渋味はそれほど気にならず,濃厚な味わいは長めの余韻につながっていきました。

やや樽が強く過熟の印象は否めませんが,完全な樽負けはしておらず酒としての主張もしっかりあり,リッチで複雑な長熟濃厚モルトでした。

 

このボトルは,神戸三宮のMain Maltさんでいただきました。
 

#グレングラッサ (GLENGLASSAUGH)