ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ニューリリース:バルヴェニー オフィシャル TUN1509 バッチナンバー3 52.2%

バルヴェニー BALVENIE OB TUN1509 Batch No.3 52.2%

久しぶりに、これぞノンエイジヴァッティングのお手本というTUNでした。

 

バルヴェニー BALVENIE OB TUN1509 Batch No.3 52.2%

香りはアプリコットジャムと樹液、プラム、ドライフルーツ、淡くハーブとレザー、しっかりめの良い麦感、オーク、シナモンやクローブなどのスパイスがしっかり、リッチで複雑。
飲むと意外に滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ジャム系の濃いフルーツ感と濃い甘味、ビターチョコレート、樹液、強いコクあり、心地良い渋味、香り同様のスパイス、長く心地良い余韻。

【Very Good, Interesting】

バルヴェニーのオフィシャルボトル、TUN1509シリーズの最新リリース、バッチ3です。

日本に入ってくるTUNも1401から1509になり、それに伴って長熟シェリー感が薄くなり若めのバーボン樽のニュアンスがメインになっていると感じており、それはそれで美味しいのですがやはりシェリー感がそれなりに無いと寂しいと思っていたのですが、今回のものは期待に応えてくれました。

上記テイスティングノートのように、しっかり熟成したシェリー樽とバーボン樽に起因すると思われる多彩な要素が、香りにおいても味わいにおいても違和感なく感じられ、バルヴェニーらしいコクのある樹液のような濃縮感もしっかりと主張してきます。嫌味は無く深みがあり、厚みもあって味わいのバランスも秀逸です。

いやはやさすがです。

以前にTUN1401をご紹介したときに熱く語ってしまいましたが、ノンエイジでヴァッティングできるメリットを存分に生かすというコンセプトを久しぶりに強く感じることができて感動してしまいました。
それも、1401の渋味を伴うオールドシェリーではなく、それと比べると古くはないがの渋味のあまりないシェリーカスクでバランス良くやってのけるという、臨機応変な樽使いも素晴らしいと思いました。というか、やっぱりいい樽持ってるんですね。

これは次回のバッチにも期待してしまいます。

そういえば余談ですが、このTUNシリーズに関してスコ文研の土屋さんから面白い話を聞きました。
もともとウィリアムグラント&サンズ社のシングルモルト、つまりはグレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ、アイルサベイは、ボトリングする前にマリーイングタン(marring tun)という大きな桶で短期間ですがヴァッティングして味を落ち着けてからボトリングするそうです。
大規模蒸留所ですからものすごい数のマリーイングタンが必要で、数は失念しましたが実際相当数を持っているようです。
で、そのタンの中には不思議なことに特別美味しくなるものがあるらしく、そういうタンを使って特別な樽を選んでマリッジさせたあとリリースされるというのがTUNシリーズの仕組みだったようです。
TUN1401がその先駆けですが、この1509もそういう美味しくなるといわれるタンだったということでしょう。
1401という数やなんで次が1509だったのかなど、よくわからないことの多いシリーズだったので、謎が解けてすっきりしました。
なお、同じタンでマリーイングされていたということで、TUN1401が2~3か月くらいで次々リリースされていた時期があったことを考慮すると、おそらくマリーイングの期間はそのくらいなんでしょうね。

 

#バルヴェニー (BALVENIE)

モルトウイスキーをこよなく愛する男です。
ボトルも買いますがコレクターではなく、あくまでドリンカーです。
自宅もしくは第2のマイホームである有楽町キャンベルタウンロッホさんで楽しく飲んでいることが多いですが、たまに調子に乗りすぎて後で後悔します。
でもそんな日々が私の人生を豊かにしています。

いちドリンカーとして考えるところがありブログを始めましたが、評価はあくまで私の好みに合うかどうかであり、それも私が飲んだタイミングでのものです。そのボトルの魅力・価値のすべてを判断できるものではないということをご了承ください。

レーティングに関しては、私がブログを始めるきっかけとなった「Drinker's Diary」を公開されていたTaylor Smissonさんに倣っています。

E:Excellent
VG:Very Good
G:Good
OK:Okay
B:Bad
VB:Very Bad
T:Terrible
I:Interesting

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