ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ロングモーン 1972-2006 GM メゾンドウイスキー向け #1088

ロングモーン LONGMORN 1972-2006 GM for La Maison du Whisky #1088 45%

さすがメゾン向け。嫌味が無くブドウ果汁のある素晴しいシェリーのロングモーンです。

 LONGMORN 1972-2006 GM for La Maison du Whisky #1088

ロングモーン LONGMORN 1972-2006 GM for La Maison du Whisky #1088 45%

香りは高貴なシェリー、ベリージャム、ブドウ果汁、アルマニャック、ドライフルーツ、ブーケガルニのハーブ、リッチ、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ブドウ果汁、パイナップル、しっかりトロピカルフルーツとオリエンタルな香木感、レザー、ジューシーな濃い甘味、キツさを感じない渋味、陶酔感あり、長い余韻。

【Very Good】

GMが2006年にフランスのメゾンドウイスキー向けにボトリングしたロングモーン1972です。

香りの第一印象から現行では味わえないような素晴しいシェリー感とそれに伴う多彩で濃厚なフルーツやハーブといった要素がしっかりと感じられました。
飲むと,70年代半ばくらいまで感じられたトロピカルフルーツのニュアンスや香木っぽさもしっかりと感じられました。
そして何より,この時代のGMシェリーのロングモーンに共通して感じる皮ごと絞った巨峰のようなブドウ果汁感が,香りにも味わいにも満ち溢れているのが期待通りかつ印象的でした。

この素晴しいシェリー感には,近年ボトリングになればなるほど過剰なウッディネスや収斂性のある強い渋味が伴うものが多いのですが,このボトルは2006年詰めで,しかも加水でボトリングされているためか,ウッディネスも渋味もキツくなく,引っ掛かりを感じることなく最後まで心地良く酔いしれることができました。
熟成感や加水の具合など,そのすべてが丁度良い塩梅でボトリングされている印象で,さすがメゾンドウイスキーです。

この素晴らしいシェリーカスクのロングモーンのスタイルを,嫌味なくスムーズに,かつ一番手軽に味わえたのが終売になったGMの30年(40%)だったのですが,今回のメゾン向けは,それをそのまま芳醇に厚くしたような印象でした。

 

#ロングモーン (LONGMORN)

モルトウイスキーをこよなく愛する男です。
ボトルも買いますがコレクターではなく、あくまでドリンカーです。
自宅もしくは第2のマイホームである有楽町キャンベルタウンロッホさんで楽しく飲んでいることが多いですが、たまに調子に乗りすぎて後で後悔します。
でもそんな日々が私の人生を豊かにしています。

いちドリンカーとして考えるところがありブログを始めましたが、評価はあくまで私の好みに合うかどうかであり、それも私が飲んだタイミングでのものです。そのボトルの魅力・価値のすべてを判断できるものではないということをご了承ください。

レーティングに関しては、私がブログを始めるきっかけとなった「Drinker's Diary」を公開されていたTaylor Smissonさんに倣っています。

E:Excellent
VG:Very Good
G:Good
OK:Okay
B:Bad
VB:Very Bad
T:Terrible
I:Interesting

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