ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

TWSC2026の洋酒部門「BEST OF THE BEST」について

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※写真は今年撮り忘れたので過去のものです。


本日、私も審査員として参加しているTWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)2026の結果が発表されました。


https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000323.000119996.html


私の専門でもあるシングルモルトでは、台湾のカバランのボトルが「BEST OF THE BEST」を4年連続で受賞しました。ブラインドでテイスティングしていますが、私もカバランのおそらくこのボトルに最高点を付けていると思われます。それくらいわかりやすい魅力のあるボトルでした。


シングルモルトなのに王道のスコッチではなくタイワニーズが4連覇していることを不思議に思われる方も多いのではないでしょうか?

これにはいくつか理由がありますが、一番の理由はサンプル量で比較したときの主張と満足感の強さだと思っています。


カバランにはやや強引と感じるほど明確な樽感があるものが多く、特に良質な樽で熟成させた特別なボトルには誰が飲んでもわかるほどそれが顕著です。

また、熟成の早い亜熱帯ならではですが、スコッチなどと比較して短期間の熟成でも驚くほど未熟感がなく濃縮感があるという特徴があります。


寿司ネタに例えると、私は大トロより中トロや赤身、なんなら白身や光り物のほうが好きですが、同じ土俵で1貫だけで勝負させるとなると、どうしても主張の強い旨味のある大トロを高評価せざるを得ません。実際露骨に旨いことには疑いの余地がありませんし、一般の人にも納得してもらえる理由をもって決めるとなるとなおさらです。

同じようなことを感じている審査員も多いのではないかと思います。


主張と満足感のみならず、私の最も評価する「陶酔感」のある自然な長期熟成を経たスコッチとの勝負になれば結果は確実に違ってくると思いますが、現状でそちらは超高額でなかなか出品されません。こういったものは高額でも高所得者層に売れているようですし、TWSCのような品評会で優勝することで得られるメリットが、ベストなスコッチとカバランでは異なるというのがベースにあるのだと思います。

つまり突き抜けた香味を持つ特別なスコッチの出品がないというのも、TWSCにおけるカバラン4連覇に至っているもうひとつの大きな理由だと考えています。


そんなわけでスコッチのシングルモルト愛好家としては「BEST OF THE BEST」に毎回モヤモヤするところではあるのですが、高評価もしており今回の結果には全く異論ありません。


実際、出品された中では圧倒的な主張と満足感のある素晴らしいボトルでした。

受賞おめでとうございます!!